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糖尿病

糖尿病

血糖は主に膵臓で分泌されるインスリンによって調節されています。 このインスリンが分泌不足になったり、作用が弱くなって血液中の糖濃度が上昇し糖尿病となります。
言葉の通り血糖値が上昇して、尿に糖がおりることですが、 血糖が低くても尿糖が出る人がいることや、逆にある程度血糖が高くないと尿糖が出ない人がいます。
そこで、最近では

  1. 随時血糖値が 200mg/dL 以上
  2. 空腹時血糖値が 126mg/dL 以上
  3. 75g ブドウ糖負荷試験※で2時間値が 200mg/dL 以上

の場合、糖尿病型とし再度の検査でもう一度糖尿病型と判定された場合に糖尿病と診断します。

糖尿病の分類

1型
小児や若年者に多い自己免疫異常が原因で膵臓のインスリン産生細胞が破壊され、インスリンの分泌の絶対量が不足しておこる。
2型
長い間の生活習慣によってインスリンの分泌が低下したり作用が正常に行われないために、 主に中高年で発生する。

90%以上は生活習慣によって起こる2型糖尿病です。遺伝的素因に加え、カロリー過多、 運動不足による肥満、ストレスなどの生活習慣の積み重ねが誘因となって発症します。 糖尿病になると、おなかがすいて食欲が増す、のどが渇いて水をたくさん飲む、 トイレに何回も行くなどの症状がみられます。
進行すると、疲れやすい、いくら食べても空腹感がある、やせてくるなどの症状が現れてきます。

糖尿病を放置すると

  1. 糖尿病性網膜症:
    目の網膜の微小血管がおかされ失明の原因となる。
  2. 腎障害:
    腎微小血管がおかされ腎機能が低下する。
  3. 動脈硬化:
    糖尿病は動脈硬化の最大の危険因子である。 糖尿病による代謝異常により高脂血症になりやすいことも関係する。
  4. 易感染性:
    細菌など病原体に対する抵抗力が弱くなる。
  5. 壊疽:
    足が感染して腐ってくる。易感染性、治癒力の減少とあいまって生じる。 下肢の動脈硬化が関係してくると非常に難治である。

のような合併症が生じてきます。

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